目次
結局、『APEX LEGENDS』の人口が減ったのは何が原因だったのか。
2019年にリリースされたRespawn Entertainmentによる大人気FPS「APEX LEGENDS (エーペックス・レジェンズ)」のSteam版のプレイヤー人口が全盛期の2023年2月頃から約3分の1となっている。

2023年2月のピーク時は約62万人のアクティブユーザー数が存在していたが、2024年9月現在では約23万人となっている。2019年リリースということを考えると、5年目となる本作はゲームコンテンツの世界では古株に位置し始める頃だろう。
従来のバトルロイヤル(バトロワ)FPS要素の他に、レジェンド固有のアビリティを所有しそれを活用することでゲームをコントロールしていくという当時はその斬新さから社会現象になるほど人気を集めたが、それ以降徐々にプレイヤー人口は減少。今回はその原因について少し個人的な考察をまとめていく。
現実的な原因
どんなゲームでも「人気」になればいつかは低迷してしまう。これは5年続いているAPEXにも当てはまるだろう。
この5年の間に数多くのゲームが生まれ、その中で話題となるゲームがあればそちらに流れていくユーザーも出てくる。その離脱を100%防ぐことはできないため、一定数のプレイヤー人口減少は自然といえる。
チーターの存在
どんなゲームにも「チーター」というクラッシャーは存在する。そして、人気を集めているゲームほどその数は多くなる。
これは高いランクに行きたいがために利用してしまったり、ただ単にふざけ半分で利用してしまうということもあるのかもしれない。しまいにはランクに価値があることからチートを使って代行行為を行う業者まで出てきてしまうのだ。
こうなってしまっては単にゲームを楽しみたいというユーザーのゲーム体験を大きく阻害することとなり、結果としてプレイヤー人口が減少するというのも当然のことだろう。
エイムアシスト
APEXではデバイスによるエイムのしやすさが問題視され続けている。その名も「キーマウ or パッド論争」だ。パッドでのプレイは不利となってしまうため、「エイムアシスト」というシステムを導入したのだが、どうもこれがキーマウのエイム精度を凌駕しているという意見が浮上したのが発端で、それ以降プロシーンでも火力枠としてパッドプレイヤーをメンバーに加えるなどの戦略が採用されているほど。
FPSといえばキーマウが基本であったことから、APEXをプレイするプレイヤーもリリース初期はキーマウが多かった。しかし、パッドプレイヤーの増加で違うFPSに流れていってしまうという現象をいくつか見てきたため、これも人口減少の原因のひとつであると考える。シーズン22ではエイムアシスト弱体化するなどAPEX側も施策に施策を重ねているとはいえ、人口の離脱がまだ少なかった時期に実装していれば更なる人気を集めていた世界線もあったかもしれない。
マッチシステム
※ここではランク=そのプレイヤーの実力として話していく
ランクという指標がある以上、プラチナよりもダイヤ、マスターのプレイヤーが強いというのは至極当然だ。しかし、APEXではそんなランクがかけ離れたプレイヤー同士がマッチするというシーンをよく目にする。
これはそのタイミングでプレイしている人口が少ないという理由なのかそもそもマッチシステムの甘さが原因なのかわからないが、どちらにせよプレイしているからには拮抗する中で勝負したいため、プレイヤーのゲーム体験のマイナス要素になっているということは否めない。
猛者の増加(相対的)
これは上記のマッチシステムと原因的な部分では似ているかもしれないが、長年プレイしている「猛者」が増えていく。APEXは5年も経ってくるため、才能のあるプレイヤーは1年続ければゲーム性を理解し、ある程度の実力まで持っていくことができる。
ライトなプレイヤーは同じゲームだけを楽しむのではなく、他のFPSやMMOなど広くプレイするため、その間にAPEXだけをプレイし続けたプレイヤーとの差はどうしても広がってしまう。特に最近のFPSでは少しの期間で環境(メタなど)が変わってしまうことから、その知識の有無でも不利になることは避けられない。
どんなゲームでも定期的にプレイする層が存在しており、そのプレイヤーたちが帰ってきた時に毎日のようにAPEXをプレイしている猛者とカジュアル、ランク問わずマッチしてしまうことで実力の差が出てしまい勝てないという状況が生まれることから離脱していく割合も多いのではないだろうか。
APEX LEGENDSがFPSというコンテンツを育てた
これだけプレイヤー人口が減少し「オワコンだ」など揶揄されてきているAPEXであるが、そのカジュアルさと個性的なレジェンドたちによりこれまでFPSに触れてこなかった、さらにはゲームすらしてこなかったユーザーの「入口」となったことは間違いない。
2020年に起こったコロナウイルスの流行で在宅を余儀なくされたタイミングで「お家時間」を楽しむために当時人気を集めていた無料FPS・APEX LEGENDSを始めたという層も多い印象。
そんな初心者にも硬派なFPSよりもカジュアルに楽しめる要素が多く、フレンドとボイスチャット(VC)を繋いで雑談しながら遊ぶというコロナ禍当時のコミュニケーションツールである「ZOOM飲み」のような空間を作っていたことは間違いない。
そんな楽しみながらFPSの「いろは」を知ったプレイヤーが他のFPSに触れ始め、今人気を集めているゲームタイトルは少なからずAPEX出身のプレイヤーも存在しているのではないだろうか。
「最低でも今後10年は続くタイトルにしていく」とパブリッシャーであるElectronic Arts Inc.(EA)が発言している。どんなゲーム性を重視し、施策を打ってくのか。ぜひプレイヤー人口減少からV字回復してくAPEX LEGENDSを見届けたい。


