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カメラ好き必見 オールドレンズのメリット(魅力)・デメリットを紹介
最近になりフィルムカメラや、写ルンですといったアナログ写真が流行し始め、その独特なレトロでノスタルジック漂う写りが好まれるようになってきました。
しかし、フィルムカメラはフィルムの買い増しや現像代などランニングコストが高く、気軽に何枚も撮影するのが難しい。
そんなカメラユーザーの中で今注目を集めているのがデジタル一眼レフにも取り付け可能な「オールドレンズ」です。
今回はそんなオールドレンズのメリット・デメリットを紹介します。
オールドレンズとは
オールドレンズはフィルムカメラ用に作られた交換用レンズのことで、デジタルカメラが普及していない頃から使用されています。
多くのカメラメーカーから発売されており、価格は低価格のものから高級メーカーのライカが発売している高価なものまで種類はさまざまです。
フォーマットもさまざまなものがあり、よく見かける一眼レフカメラ用レンズやレンジファインダーカメラ用、中判カメラ用、シネカメラ(8mmフィルムカメラ)用といったものが存在します。
オールドレンズのメリット
まずはオールドレンズのメリットから紹介します。
低価格
これが最大のメリット。そのほとんどが中古ということもあり、価格が安いものが多く、躊躇なくお試しで購入に踏み出せます。
ですが年季の入ったものが多いのも事実なので、チリやほこり、カビが混入していないか(少しくらいなら写真に支障はないです。)を確認してから購入することをおすすめします。
写りがノスタルジック
最新のデジタル一眼レフ専用レンズは被写体をより美しく描写するのに長けていますが、オールドレンズは作りが古いが故に、レトロ感漂うノスタルジックな写りになり、デジタル専用レンズでは再現不可能な写真が撮影できます。

さらにはこちらの写真のようにフレア(光の漏れ)が大きく発生するのもオールドレンズ特有のものです。
レンズが小さい
オールドレンズはデジタルカメラ用のレンズよりもサイズが小さいです。

人気オールドレンズのHELIOS(ヘリオス)-44-2 58mm/f2 M42マウントを例に挙げると、Sonyのフルサイズ用レンズの中でトップクラスに小さいSEL28F20 (FE 28mm F2)のよりもさらにコンパクト。
これをカメラに取り付けるとよりコンパクトになり、持ち運びにも便利です。
ヘリオスのオールドレンズは独特なボケが演出できるレンズとしても人気を集めています。


愛着が湧く
デジタルカメラ専用のオートフォーカスレンズはすべてレンズ任せでピントを合わせることが可能です。
それに対してオールドレンズはすべてマニュアルで作られているものが多いです。そのためピント合わせも手動で操作できるようにならなければ上手く撮影することができません。
そういった完璧じゃないようなところにも愛着が湧くという方も多いです。
人間でも完璧すぎる人ってセクシーじゃないですからね。
ひとつ成長したような気になる
オールドレンズに慣れてきたということは、マニュアルフォーカスに慣れてきたということ。
もちろん人と比べるものでもないですが、マニュアルフォーカスの知識、技術の面では成長しているので、オールデジタルの一眼レフなどを使用している人よりも一歩リードした気持ちになります。
ちなみに今でも映画撮影のカメラレンズはマニュアルのものが多く、ピント合わせも手動で行っています。
細かなメリットを挙げるとキリがないほど魅力のあるオールドレンズですが、すべて書き綴ると夜が明けそうなので、デメリットの紹介に写ります。
オールドレンズのデメリット
レンズ取り付けにはマウントアダプターが必要
現在までマウントが変わっていない機種はオールドレンズをそのまま取り付けることが可能ですが、最近に上場してきたSonyカメラなどはマウントアダプターが必須です。
良いものでは数万円もするマウントアダプターも存在するのでレンズ購入と合わせてコストがかかります。
逆光に弱い
これは先ほど少し触れたフレア(光の漏れ)の問題。夕陽やライトに向かってレンズを向けると激しくフレアが発生します。

こちらは先ほど紹介した写真を少しアングルを変え光を取り込んだ写真です。
これ以上太陽の光を取り入れると写真のほとんどをフレアが埋め尽くしてしまうので失敗作に終わってしま行かねないので、直接ではなく、ちょうど良いフレアの状態をカメラの角度を変えながら調節することをおすすめします。
やっぱりマニュアルフォーカスは不便に感じる時もある
オールドレンズ最高!
とはいってもやっぱりデジタル化が進む現代。瞬時にピント合わせができなくて瞬間的な写真を逃すこともしばしば。
そのため動きが少ない物を撮影する時に使用するのがベストです。
カメラで好みの写真を撮影するうえで最も重要なもの、それがレンズです。
今回紹介したメリット・デメリットを踏まえた上で、これを機会にオールドレンズの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。