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『Stable Diffusion』の推奨PCスペックとおすすめPCを徹底解説
2022年に登場した画像生成AIモデルのひとつとして注目されている「Stable Diffusion(ステイブル・ディフュージョン)」の画像生成を始めるにあたり、ある程度のスペックを備えているPCは必須です。そんなPC選びのタイミングで以下のような質問をよく耳にします。
「どれくらいのスペックのPCを選べばいいのかわからない」、「Macでも利用できる?」、「ゲーミングPCでも大丈夫?」
そんな疑問も含めてこの記事では
- Stable Diffusionの推奨スペック
- 画像生成AI向けのPCの選び方
- Stable Diffusion向けのおすすめPC
といった内容で「Stable Diffusion」のおすすめPCやベンチマークを参考にしたグラボ選びの方法など今後にも役立つ知識についても紹介していきます。
『Stable Diffusion』とは
Stable Diffusionは、2022年に登場した画像生成AIの中でも最も注目を集めている技術です。AIにプロンプトというキーワード(呪文)を入力することで魅力的な人物や背景のイラストを自動生成できるのが特徴。
Stable Diffusionの技術的な仕組みは、ディープラーニングにあります。特に「拡散モデル(Diffusion Model)」と呼ばれる方法が採用されており、この技術が画像生成の主要な部分となっています。これによりランダムな破壊されたデータ(ノイズデータ)から修復し、似たような画像を生成することができます。
Stable Diffusion(画像生成AI)にはグラボが必須
さまざまな種類のPCが存在していますが、画像生成AIをローカル環境で行う場合、グラフィックボード(GPU)が必要不可欠になってきます。
そして、このグラボの性能が高いことで「画像生成時間が短くなる」という恩恵が得られます。
Stable Diffusionの推奨PCスペック
- OS:Windows 10/11 64bit
- GPU:NVIDIA RTX 30シリーズやRTX 40シリーズのVRAM 12GB以上
- メモリ:16GB〜32GB
- ストレージ:512GB以上
mac OSではなくWindowsを推奨
mac OSのM2/M3チップにもGPUは搭載されていますが、M2でもRTX 3060シリーズよりGPU性能が低く、画像生成に時間がかかります。さらにVRAMの容量表記も明確ではないので、ローカル環境でのAI画像生成にはWindowsのPCをおすすめします。
NVIDIA製のGPUを推奨
Stable DiffusionはCUDAプラットフォームやPyTorch、TensorFlowなどの機械学習フレームワークを採用しており、これらはNVIDIA製のRTXシリーズに最適化されています。
そのため、AMDのRadeonシリーズやIntelのArcシリーズと比べて高い処理性能を誇ります。
VRAMは12GB以上欲しい
Stable DiffusionはGPUメモリとも呼ばれる「VRAM」を多く使用します。下記の表には推奨GPUとしている「VRAM 12GB」に対応するグラボを一覧にまとめています。
12GB以上のVRAMを搭載するグラボ一覧
各グラボのベンチマーク見ていきましょう。

ここではStable Diffusionが学習に最も使用していると言われる画像サイズ「512×512」と、「stable-diffusion-v1-5」というモデルでNVIDIAやAMD、Intelといった合計45種類のグラボを検証しています。
ここではGeForceシリーズの「RTX 4090」が約0.8秒に1枚画像を生成できるという圧倒的な処理速度を誇っているほか、リーズナブルなミドルスペックの位置付けである「RTX 4070 Ti」も約1.44秒に1枚生成できる処理速度となっています。
より高画質を出力できる「SDXL」などのハイスペックな生成モデルを使用する場合は16GB以上必要になってくる場合があります。しかし、VRAM 12GBでほとんどのモデルは動作するので現状はそれほど問題ありません。
Stable Diffusionを理解し始め、さらに画像生成に力を入れたくなった場合にアップグレードを検討しましょう。

同じモデルで画像を標準の2倍ほど拡大して生成した時に、「OutOfMemoryError: CUDA out of memory.」という表示が出たので同じVRAM容量でも画像サイズを大きく変更した場合、エラーが出る場合もあります。
PCの選び方
「デスクトップ型やノート型があるけどどれを選んだらいい?」
「推奨要件を満たせばノートPCでもいいのでは?」
と思っている方もいると思うので、ここではPCについて解説していきます。
【結論】デスクトップ型PC(BTO)を推奨
タイトルの通り、Stable Diffusionを使用する場合はデスクトップ型PCが圧倒的におすすめです。ノートPCのGPU(Mobile GPU)では性能が低くなります。例えば「RTX 4090」と「RTX 4090 Mobile」の性能比較を見てみましょう。

同じRTX 4090でも約40%の性能差が生まれています。RTX 4090 Mobileの性能はRTX 4070に近い性能であるため、コストパフォーマンスが悪いです。
さらに、ノートPCは発熱処理に重要な冷却ファンも小型なため熱を逃がしにくく、より負荷がかかります。発熱状態が続くことでPC自体の性能が低下し、さらに故障の原因にもなりかねません。
コストパフォーマンスだけでなく、冷却性能の面でもデスクトップ型PCを選びましょう。
ゲーミングPCがおすすめ
一般的な作業向け、クリエイター向けなどさまざまなデスクトップPCがありますが、現状おすすめなのがゲーミング向けとして製造されているいわゆる「ゲーミングPC」がおすすめです。
ゲーミングPCの多くがGPUにNVIDIA RTXシリーズを採用しており、Stable Diffusionとの相性が良いほか、デザイン製の高いモデルもあることで選択肢の幅が広いということも魅力です。
フリマサイトでの中古PCはおすすめしない
特に初心者の方の場合、ゲーミングPCの価格が高いということでフリマサイトで中古パソコンを購入しようと考える方もいるかもしれません。しかし、PC知識が少ない場合、外見が綺麗であってもどれだけ使用されていたのか、個人的に改造されているものなのかという判断が難しいです。
なので初心者こそはじめは保証もある正規のゲーミングPC取扱ショップで購入しましょう。
『Stable Diffusion』のおすすめPCを紹介
G-Tune DG-A7G70

CPU:AMD Ryzen 7 5700X プロセッサーとGPU:GeForce RTX 4070, VRAM 12GBを搭載したG-Tune DG-A7G70。
高性能なGPUスペックを誇りながら、TDP(熱設計電力)も「200W」という低電力消費を誇っています。Stable DiffusionはGPUに継続的な負荷を与えるため、なるべく熱暴走を抑えて画像生成を行いたいという場合にもおすすめです。
スペック
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:AMD Ryzen™ 7 5700X プロセッサー
グラフィックス(GPU):GeForce RTX™ 4070, VRAM 12GB
メモリ標準容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD:1TB (NVMe Gen4×4)
G-Tune FZ-I7G7A

CPU:Intel Core i7-14700KF プロセッサーとGPU:GeForce RTX 4070 Ti SUPER, VRAM 16GBを搭載したG-Tune FZ-I7G7Aは推奨している12GBより余裕のあるVRAM性能を誇っているため、高解像度のモデルを使用するほか、画像サイズをさらに大きくできるなど画像生成の幅が広がります。
スペック
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:Intel Core i7-14700KF プロセッサー
グラフィックス(GPU):NVIDIA® GeForce RTX™ 4070 Ti SUPER, VRAM 16GB
メモリ標準容量:32GB (16GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD:2TB (NVMe Gen4×4)
G-Tune FZ-I9G90

Stable Diffusionを使ってさらに高速に、より高画質の画像生成を行いたい場合はCPU:Intel Core i9-14900KF プロセッサー、GPU:GeForce RTX 4090, VRAM 24GBを搭載したG-Tune FZ-I9G90がおすすめです。
VRAMのスペックが推奨スペックの2倍あるほか、CUDAコア数は下位モデルであるRTX 4080が9728に対し、RTX 4090は16384を誇っているというハイエンドなモデルです。
スペック
OS:Windows 11 Home 64ビット
CPU:インテル® Core™ i9-14900KF プロセッサー
グラフィックス(GPU):NVIDIA® GeForce RTX™ 4090, VRAM 24GB
メモリ標準容量:64GB (32GB×2 / デュアルチャネル)
M.2 SSD:2TB (NVMe Gen4×4)


