VALORANTの中国サーバーにおけるチート対策と不正行為の取り締まりが、驚異的な規模で行われています。テンセント(Riot Games)が運営する中国サーバーでは、2024年10月21日から11月3日までのわずか2週間で、2万以上のアカウントがBANされるという衝撃的な結果が報告されました。
チート対策の詳細

チート使用によるBAN
テンセントは、様々な種類のチート使用に対して下記の処分を下しています。
- チート利用による10年のアカウント停止処分:21,219件
- DMAチートによる10年のアカウント停止処分:8,315件
- AIチートによる10年のアカウント停止処分:2,954件
- VT(仮想化技術)チートによる10年のアカウント停止処分:173件
- コード改ざんによる10年のアカウント停止処分:12,140件
- 不正デバイス使用によるアカウント停止:12,123件
上記の数字を見て分かる通り、中国サーバーにおけるチート問題の深刻さが窺えます。特に、AIチートやDMAチートなどの高度な不正行為に対しても、積極的な対策が取られていることも興味深い。
ランク操作への対応
チート以外の不正行為にも厳しい姿勢で臨んでいます。
- ブースティング行為(チーターとプレイしてランクを上げる):2,307アカウントをBAN
- 意図的な敗北によるランク下げ(通称”下げラン”):6,352アカウントをBAN
特に悪質な”下げラン”グループに対しては、IDを公開した上で3年間のアカウント停止とハードウェアBANという厳しい処分を下しています。
その他の不正行為への対応
ゲームプレイを妨害する行為にも厳しい処分が下されています。
- AFK、試合中の離脱、味方への意図的な攻撃:3,666アカウントをBAN
- 複数日のプレイ禁止ペナルティ:214,089回
- 数分~数時間のプレイ禁止ペナルティ:878,194回
さらに、不適切な言動に対しても以下の処分が行われています。
- ユーザー名違反によるアカウント停止:54件
- 不適切なユーザー名への変更による停止:6,144件
- 不適切発言によるチャット禁止処分:663,507件
- フィルタリングされたチャット:3,246,723件
テンセントの徹底した対策
テンセントは単にアカウントをBANするだけでなく、以下のような徹底した対策を講じています。
- ID付きでBANしたアカウントを公開
- AIチート、DMAチート、VTチート使用者に10年のアカウント停止とハードウェアBAN
- ブースティング行為に30日の停止処分
- ランクシステム悪用者にランク参加禁止処分
さらに、テンセントは法執行機関とも協力し、チート開発者の摘発にも力を入れています。昨年9月には、AIチートの販売で6億円以上を売り上げた中国のチート開発グループを公安と協力して逮捕しています。
VALORANTの中国での人気と課題
近年、VALORANTは中国で急速に人気を集めており、最近では中国のインターネットカフェのプレイランキングで2位にランクインするほど。しかし、この人気の裏で大きな課題となっているのがチーターの存在やその他妨害行為の問題です。
テンセントの対策は効果を上げているものの、チーターの数は依然として多く、2週間で2万以上のアカウントがBANされるという事実は、問題の深刻さを物語っています。
今後の展望
テンセントのチート撲滅に向けた徹底的な対策は、VALORANTのコミュニティの質を保つために不可欠です。しかし、チーターの数が依然として多いことから、今後以下のさらなる対策の強化が期待されます。
- AIを活用したチート検出システムの強化
- ハードウェアBANの効果的な実施方法の改善
- チート開発者への法的措置のさらなる強化
- プレイヤーコミュニティとの協力によるチート報告システムの改善
VALORANTの中国シーンが健全に発展するかどうかは、テンセントのこれらの課題への対応にかかっていると言っても過言ではありません。今後の対策の進展に、世界中のVALORANTファンの注目が集まることは間違いなく、どういった舵を切っていくかに期待していきましょう。


