FPSタイトルの中でもトップクラスの競技性を誇る「VALORANT」。射撃のエイム力はもちろん、一瞬の足音、スキルの発動音、敵の射撃方向といった「音の情報量」が勝敗を分ける重要な要素でもあります。
プロゲーマーたちは、視覚だけでなく音から敵の位置を正確に読み取るためのイヤホン選びにもこだわる姿勢が近年顕著になってきています。
本記事では、2025年時点で国内外のVALORANTプロ選手やストリーマーが実際に使用しているゲーミングイヤホン5モデルを厳選して紹介します。
各モデルの音の定位性能・遮音性・装着感・反応速度などを、競技プレイの観点から解説していきます。
目次
イヤホンを選ぶときのポイント

音の定位性能
敵の足音やリロード音、投擲物(グレネードやスモーク)の発音源を瞬時に察知するため、左右だけでなく前後や近遠の定位も明確に捉えられることが必須です。ハイエンドなゲーミングイヤホンほど、定位を精密に意識して設計されているモデルが多く、プロゲーマーの使用率も高い印象。
遮音性(ノイズアイソレーション)
大会ブース、配信スタジオ、自宅でも環境音(エアコン、キーボード、外音など)がゲーム音に干渉しやすいです。これらを遮断し、ゲーム音のみ集中できる「遮音性の高さ(イヤーピース、密閉度)」がとても重要な要素であり、ノイズキャンセリング(NC)技術などが搭載されたモデルが重宝されています。
装着感
ゲームプレイが長時間になる場合、イヤホンが耳に合わず痛くなったり、ズレるといった問題が起こると致命傷です。耳に合うイヤーピースや、軽量設計などが快適な装着を実現する要素ではありますが、実際に付けてみないとわからない部分も多いので、特に高価なモデルを検討している場合はゲーミングストアや家電量販店などでの試着を行いましょう。
反応速度(レイテンシー/遅延)
特にワイヤレス接続を使う場合、音が遅れて聞こえる(ゲーム内情報に遅れが出る)可能性があります。競技シーンでは「優先接続」または「超低遅延方式」がスタンダードです。しかし、最近ではUSB-Cドングルを採用した低レイテンシーのワイヤレスモデルも登場しているため、有線イヤホンが苦手な場合はそちらを検討してみましょう。
VALORANTプロゲーマーが使用するおすすめゲーミングイヤホン5選
SHURE SE846
SHURE SE846は、「4基のBAドライバー」+「音質チューニング機構」で、音の方向・距離を正確に描くリファレンスイヤホンとしてFPSプレイヤーに愛用されています。
SE846最大の魅力である「4基のバランスドアーマチュア(BA)ドライバー」が低域〜高域を完全分離し、足音やスキル音の「位置」「距離」「高さ」を自然に再現します。
特に、VALORANTのような音を重要視するゲームでは、「敵がジャンプした」「右奥でリロードした」といった情報を即座に聴き取れるため、索敵精度が格段に向上します。
耳掛け式デザインにより、長時間プレイでもズレにくいのが特徴。ただしケーブルが耳の後ろを通る形になるため、最初の装着には多少の慣れが必要です。
RiddleのCaedye選手やZETA DIVISIONのSugarZ3ro選手、DetonatioN FocusMeのMeiy選手、Sentinels元プロゲーマーのTenZ選手が使用しています。
足音の距離感がすごくわかる。以前より敵の方向把握が圧倒的に正確になった
HID-Labs DETECT

方向・距離・足音など音の定位情報が重要なFPSにおいて、「音の位置把握」を意識したチューニングがされているハイエンドなゲーミングイヤホンです。
FPSの3Dサウンドエンジン(HRTF処理)に合わせてチューニング済みであり、複数の音が重なった場面でも「敵の足音」などが埋もれにくく設計されているのが特徴。
さらに、ドライバーに「Knowles製 BA(バランスド・アーマチュア)」を採用。音の立ち上がりが良く、音の発生点を掴みやすい。
音の正確性を高める為に、ディープインサート設計を採用していることで、耳形状の違いからくる音響のばらつきを抑えてくれます。
FENNEL所属のGON選手が使用していたことでも話題になりました。
音がそれぞれ独立して聞こえる。混戦でも足音がわかりやすい
Bose QuietComfort 20
長年プロゲーマーからの人気を誇るBose QuietComfort 20は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載の有線イヤホンです。
QC20はBose独自の「TriPort™テクノロジー」と高解像度ドライバーにより、低音~高音までバランスが良く、敵の足音や銃声の方向感は比較的捉えやすい構造になっています。
VALORANTでも、足音や射撃音の位置を忠実に把握できるレベルですが、超精密なレベルの比較ではBAドライバー搭載のゲーミングイヤホンに若干劣ります。こればっかりは2013年発売ということもあり、しかたない部分もあります。
インイヤータイプとフォームチップにより長時間装着でも疲れにくい設計なのも魅力です。
元Sentinelsのzekken選手や、MURASH GAMINGのReita選手、その他ストリーマーではSHAKAやSPYGEAなどが使用していたことでも有名です。
足音の距離感がすごくわかる。以前より敵の方向把握が圧倒的に正確になった
INZONE Buds WF-G700N
SONYのゲーミングブランド「INZONE」から登場した、「2.4GHzワイヤレスUSB-Cドングル」と「Bluetooth LE Audio」対応の完全ワイヤレスイヤホンです。
「360 Spatial Sound for Gaming」対応で、左右だけでなく奥行き・前後方向まで音の位置を把握しやすい設計を採用。
ノイズキャンセリング(ANC)+外音取り込みモード搭載で、ゲームルームや配信環境でも余計な音を抑えられるのも魅力です。
さらに、片耳約6.5 gと軽量設計かつ耳の内側の凸凹を避ける形状なので、長時間プレイにも配慮されています。しかし、イヤホンのバッテリー持続時間は公式では12時間となっているので、充電切れには注意しましょう。
DetonatioN FocusMeのMeiy選手やMURASH GAMING元プロゲーマーのTonbo選手、その他数多くのストリーマーが使用しています。
ワイヤレスイヤホンながら、遅延もほぼ感じず、音が鳴る位置を正確に把握しやすい
ゲームプレイ中、静かな場面でホワイトノイズが聞こえる時があった
Apple EarPods

Apple EarPodsは、そのリーズナブルさと軽量で有線接続による低遅延が魅力。大会等では推奨されていませんが、プロが配信で使用していることも多いです。
馴染みのある形状で、耳のフィット感が好みというプレイヤーは、FPSで使用しても問題なくプレイできると思います。
しかし、より正確な音の位置感覚を手に入れたい場合は、高性能ドライバーを搭載している上記のモデルから選ぶことをおすすめします。
Sentinelsのjohnqt選手、やRiddleのSeoldam選手、DetonatioN FocusMeのgyen選手などが使用していた情報があります。
反応速度は問題ないけど、遮音性が弱いので周囲の声が気になる時がある











































