Stable Diffusion Web UIのアップデートとダウングレードの手順

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Stable Diffusion Web UIのアップデートとダウングレードの手順

Stable Diffusion Web UIをアップデートを行わないと上手く起動ができなかったり、拡張機能やモデルが使用できないといった問題が発生する場合があります。


この記事では、Stable Diffusion Web UIをアップデートする方法やデータのバックアップ手順のほか、覚えておきたいダウングレードの方法もまとめていきます。

Stable Diffusion Web UIのアップデート手順

Stable Diffusion Web UIをアップデートする際には、不具合が発生する可能性があります。

これを防ぐためにアップデート前の準備をはしっかり行いましょう。

アップデート前の事前準備

現在のバージョンを確認する

まず、現在使用しているバージョンを確認しましょう。



Stable Diffusion Web UIの画面下部にバージョンが表示されます。最新のバージョンにアップデートする際は使用中のモデルや拡張機能が正常に動作するかどうかを不具合が怒ることを防ぐためにもGitHubのリリースノートで事前に調べておきましょう。

データのバックアップ

アップデート中に予期せぬエラーで失敗することもあります。特に、Stable Diffusion Web UIはコミュニティによって開発が進行しているため、不安定なバージョンがリリースされることもあります。万が一に備え、データのバックアップを取ることは必須です。

バックアップの方法は、「stable-diffusion-webui」フォルダ全体を、デスクトップや外付けドライブなど別の場所にコピーして保存しておきます。容量が大きい場合は、重要なファイルだけを選択してバックアップするとよいでしょう。

特に「モデル」や「Lora」ファイルなど、再入手が困難なファイルは、アップデートをしない場合でもバックアップを取っておくと安心です。

Commit hashを保存して元のバージョンに戻せるようにしておく

「Commit hash」は、アップデート後に不具合が発生した際、以前のバージョンに戻すために使用するコードです。Stable Diffusion Web UIを起動した際、初期画面に表示されるので、必ずメモしておきましょう。これにより、アップデート後に問題が発生しても、すぐ元のバージョンに戻すことができます。

例:Commit hashの確認方法

  1. Stable Diffusion Web UIを起動する
  2. 起動画面に表示される「Commit hash」をコピー
  3. テキストファイルなどに貼り付けて保管する


これにより、安定した状態への復帰が容易になります。

最新バージョンの確認方法とアップデート手順

最新バージョンの確認方法

Stable Diffusion Web UIの最新バージョンは、GitHubの公式リポジトリから確認できます。リリースノートには、追加された機能やバグ修正、互換性向上に関する情報が記載されています。

Stable Diffusion Web UIの最新バージョン確認・ダウンロードページ

GitHubリンク:https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui


Windowsでのアップデート手順

1. Stable Diffusion Web UIを閉じる

起動している場合は、必ず終了させます

2. Git Bashを開く

「stable-diffusion-webui」フォルダ内で右クリックし、「Open Git Bash here」を選択してコマンド画面を開きます。

3. アップデートコマンドの実行

コマンド画面が開いたら、次のコマンドを入力して実行します。

git pull


4. アップデート完了の確認

コマンド実行後、しばらく待つとアップデートが完了します。

トラブルシューティング:アップデートに伴うよくある問題

アップデートが正常に完了しないことや、アップデート後にパフォーマンスが低下する場合があります。ここでは、代表的なトラブルとその対処法を紹介します。

「git pull」での更新失敗

過去にバージョンをダウングレードした場合、git pullが失敗することがあります。この場合、次のエラーメッセージが表示されることがあります。

You are not currently on a branch.
Please specify which branch you want to merge with.


このような場合には、以下のコマンドを実行して修正できます。

git switch master


アップデート後のパフォーマンス低下

アップデートにより、新機能が追加される一方で、システムへの負荷が増えることもあります。もし、アップデート後に動作が明らかに遅くなった場合、次のステップを試してみてください。


  1. 開発者のGitHubページで、アップデート後のバグ報告や対処法を確認
  2. 不具合が解決しない場合、元のバージョンにダウングレードを検討


Stable Diffusion Web UIのアップデート手順まとめ

上記のまとめです。

1. 必ず事前にバックアップを取る

特にモデルやカスタム設定など、重要なデータは忘れずにバックアップしておく。

2. Commit hashの保存

アップデート後に不具合が発生した場合に備えていつでも元に戻せるようにする。

3. アップデート前にGitHubで最新情報を確認する

新機能や既知のバグ情報を確認し、互換性に問題がないかを把握する。

4. エラーメッセージを見逃さない

コマンド実行時にエラーが表示された場合、その内容を確認して対処する。


Stable Diffusion Web UIのダウングレード手順

「アップグレードしたのに何かがおかしい」

そんな状態が続く場合はダウングレードを検討してみましょう。

アップデート後に不具合が発生した場合や、パフォーマンスが著しく低下した場合、以前の安定したバージョンにダウングレードして元の状態に戻すことで解決する場合が多いです。

ここでは、Commit hashを使ったダウングレード方法と、特定のバージョンへの戻し方を解説します。

Commit hashを使ってダウングレードする

アップデート前に保存しておいた「Commit hash」を使って、以前のバージョンに戻すことが可能です。手順は以下の通りです。

1. Git Bashを開く

「stable-diffusion-webui」フォルダ内で右クリックし、「Open Git Bash here」を選択します。


2. ダウングレードコマンドの実行

コマンド画面が開いたら、以下のコマンドを入力します。

git checkout

例:git checkout 123abc456def

3. ダウングレード完了の確認

コマンド実行後、元のバージョンに戻ったことを確認し、Stable Diffusion Web UIを再起動して問題が解決したか確認します。


特定のバージョンに戻す方法

特定のバージョンに戻したい場合、バージョン番号を指定してダウングレードすることも可能です。たとえば、バージョン1.6に戻す手順は以下の通りです。


1. Git Bashを開く

「stable-diffusion-webui」フォルダ内で右クリックし、「Open Git Bash here」を選択します。


2. バージョン指定でダウングレードする

コマンド画面が開いたら、以下のコマンドを入力します。


git checkout v1.6.0


3. バージョン確認と動作確認

コマンド実行後、指定したバージョンに戻ります。Web UIを再起動し、安定して動作するか確認します。


アップデートに失敗した場合の追加対策

Stable Diffusion Web UIのアップデートは、上記で紹介した原因以外でも失敗する可能性があります。たとえば、ネットワークの不安定さや、以前のバージョンのファイル構成の影響などが考えられます。これらの問題に対処するための対策を紹介します。

Gitのリセットを試す

もしアップデートが中途半端に失敗し、Web UIが正常に動作しない場合は、次のコマンドを試してリセットすることができます。

git reset --hard HEAD


これにより、ローカルの変更をすべてリセットし、再度アップデートを試すことが可能です。

最新の依存関係をインストールする

アップデートに伴い、新しい依存関係が必要になることがあります。その場合は、依存関係のインストールが不足している可能性があるため、以下のコマンドで最新の依存関係をインストールします。

./webui.sh --reinstall


これにより、必要なパッケージが再インストールされ、最新の状態にアップデートされます。





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