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Stable Diffusionで手や指を崩れないように生成するプロンプトまとめ
Stable Diffusionを使って画像を生成していると、多くのユーザーが直面する問題が「手や指が崩れてしまう」というもの。これに悩んでいる方は多いと思います。
手や指の崩れは、画像生成AIの弱点の一つとして知られていますが、対策やプロンプトの工夫によって改善することが可能です。
この記事では、Stable Diffusionで手や指を崩さず綺麗に生成するための具体的な方法を紹介します。
手や指が崩れる原因とは?
Stable Diffusionなどの画像生成AIは、非常に複雑な形状や細部を正確に描くのが苦手です。特に「手や指」は人間にとっても難しいパーツであり、複雑な関節や指の位置が多くの変数を伴うため、生成AIでも正確に描けないことが多くあります。
手や指が崩れるシーンは、特にキャラクターのポーズが動的で複雑な場合によく起こります。画像全体は綺麗に見えても、手元を見ると指が不自然に多かったり、形が歪んでいたりすることがあります。これは学習しているイラスト自体に手の描写が少ないということで起こっているとも言われています。
Stable Diffusionで手や指を崩れないようにするための基本的な対策
対策1:ネガティブプロンプトの活用
ネガティブプロンプトの役割
ネガティブプロンプトは、生成したくない要素を指定するための重要な機能です。詳しくは後述しますが、一般的に手や指が崩れるのを防ぐためには、以下のようなネガティブプロンプトを活用すると効果的です。
- 例:
bad hands, extra fingers, missing fingers
対策2:手や指に特化したモデルの使用
おすすめモデル
手や指の描写が強いとされるモデルには、以下のものがあります。
MeinaMIX (Checkpoint)

美少女キャラクターの描写に強く、手や指の生成が安定していると評判のモデルです。
hand to own mouth (LoRA)

口元にピースサインをするポーズに特化した画像生成が可能です。
helloRealistic (Checkpoint)

リアリティのある画像を生成してくれるモデルも試してみたところ、後述する複数のプロンプトを使用することで違和感のない手と指になりました。
対策3:拡張機能「Depth map library and poser」を使用する
ControlNetとDepth map libraryの活用
手や指のポーズや形を精密にコントロールするには、ControlNetの拡張機能「Depth map library and poser」が有効です。
このツールを使用すると、特定のポーズや手の形状を強調して指示することが可能です。
- メリット
手や指の細かいポーズを正確に設定可能。 - デメリット
処理に時間がかかる場合があるため、効率を重視する場合には不向きなケースもあります。
対策4:Embeddingを使った手や指の修正
Embeddingはテキストや画像の特徴を数値ベクトルとして表現し、その情報をモデルに与えることで、特定の属性や質感を強化したり、改善したりする技術です。手や指の描写を改善するために以下のEmbeddingを使用します。
bad-hands-5Negative HandEasyNegative
Embeddingを用いることで、細かい部分まで制御することが可能ですが、効果が十分に出ない場合もあるため、上記で紹介した他の対策と併用することをおすすめします。
手や指を崩れないように生成する追加のプロンプト
以下のプロンプトを使用することで綺麗な手を生成できるようになります。いくつか使用しながら生成してみましょう。
| 呪文(プロンプト) | 意味 |
|---|---|
detailed fingers | 指の細部 |
| perfectly aligned fingers | 完璧に整列した指 |
| well-proportioned hands | バランスの良い手 |
smooth hand movement | 滑らかな手の動き |
delicate hand gesture | 繊細な手のジェスチャー |
elegant hand pose | 優雅な手のポーズ |
slim fingers | 細い指 |
symmetrical hands | 対称的な手 |
realistic hand structure | 現実的な手の構造 |
flawless hand anatomy | 完璧な手の構造 |
natural hand position | 自然な手の位置 |
natural hand shadows | 自然な手の影 |
visible knuckles | はっきりと見える関節 |
detailed palm | 詳細な手のひら |
fine-tuned hand muscles | 精巧な手の筋肉 |
proper finger spacing | 正しい指の間隔 |
graceful finger movement | 優雅な指の動き |
well-defined fingernails | くっきりとした爪 |
refined hand posture | 洗練された手の姿勢 |
polished hand appearance | 整った(磨かれた)手の外観 |
手や指を崩れないようにするためのネガティブプロンプト
以下のプロンプトをいくつか使用しながら生成してみましょう。
| ネガティブプロンプト | 意味 |
|---|---|
deformed hands | 変形した手 |
merged fingers | つながった指 |
disproportionate hands | 不釣り合いな手 |
deformed fingers | 変形した指 |
elongated fingers | 長すぎる指 |
too many hands | 多すぎる指 |
disproportionate hands | 不釣り合いな手 |
distorted hands | 歪んだ手 |
bent fingers unnaturally | 不自然に曲がった指 |
stubby fingers | 短く太い指 |
irregular knuckles | 不規則な関節 |
missing knuckles | 関節が欠けている |
twisted hand shape | ねじれた手の形 |
oversized hands | 大きすぎる手 |
blurry hands | ぼやけた手 |
unrealistic finger bends | 不自然な指の曲がり |
extra-long nails | 長すぎる爪 |
uneven nail shapes | 不均一な爪の形 |
misshapen palm | 形の崩れた手のひら |
unnatural hand texture | 不自然な手の質感 |
上記のプロンプトを複数使用していき、理想に近い画像生成をしてみてください。
指定しても綺麗な指が生成できない場合は、プロンプトの書き方を「(プロンプト:1〜2)」という書き方に変えてみましょう。この「1〜2」の数値は、このプロンプトの「重さ」を意味し、数値が2に近づくほどそのプロンプトが強調された画像が生成されます。
例えば、detailed fingersを使用してもう少し笑わせたい場合は「detailed fingers:1.3」など徐々に数字を「2」に近づけて行きましょう。


